水たまりは希望を写している

ThinkPad のトラックポイントをソフトリムに変えた

ThinkPad 最大の長所といえば、安定感のあるキーボードとその中央に配置されたトラックポイントだろう。ゲーム以外のすべての利用用途において、トラックポイントはトラックパッドを凌駕する。まぁ、赤ポチとか、乳首とも言われるが……。

これにはいくつか種類がある。

  • ソフトドーム。ドーム状に中央が膨らんでいる
  • ソフトリム。中央がへこんでいる
  • クラシックドーム。初期の ThinkPad で採用。乳首

ソフトドームが ThinkPad デフォルトのトラックポイントの形状で、正真正銘の「よく会社・学校のキーボードについてる赤いモノ」だ。ThinkPad を買ったらついてくるし、Lenovo のオンラインショップで販売されている交換用もこの形状になる。

だけど歴戦の ThinkPad ユーザー曰く、ソフトドームよりもソフトリムの方が良いらしい。へこんでいる分、細かい操作にも長けているそうだ。

残念なことに、今の ThinkPad に適応するソフトリム・キャップは Lenovo のショップで売られていない1標準サイズならトラックポイント・キャップ・コレクションが使える。かなり前の ThinkPad になるが……。。しかし、ソフトリム・キャップを自作し販売してくれているショップがあるようだ。

ハンドメイドなトラックポイントを入手

(ほかにも居るかもしれないが) 僕が見つけたのは SaotoTech という Etsy 上に出店しているショップ。Trackpoint4life というサイトも運営していて、トラックポイントの CAD データを配布している。3D プリンターを所持していないので、Etsy で購入した。

ThinkPad のトラックポイントは、機種によって高さが異なったり、穴の形状が違ったりするので、事前に同サイトの互換性表でチェックする。僕の T14 Gen 2 は Super Low (4mm) だった。同じ規格のものを購入する。

ソフトリムを使っての感想

T14 Gen 2 とソフトリム・キャップ

第一印象は「柔らかい」だ。元からついてるソフトドーム型も柔らかいが、相対的に少し柔らかく感じた。

操作感はピカイチで、めちゃくちゃ操作しやすい。ソフトドーム型は中央が膨らんでいるが、ソフトリムはへこんでいるため自然と指の皮膚が吸い付く感じがある。マウスカーソルを微調整したいときも、指を大きく動かさずに傾けるだけで反応するので、低速時の操作性が飛躍的に向上している

ソフトドーム型は手汗で滑りやすく、動かしては人差し指を定位置に戻して……を繰り返さなければならなかったが、ソフトリム型は外側が盛り上がっているので指がそこで止まってくれる。長時間のマウス操作ができるようになったので、作業が中断されない

マウスカーソルを高速で動かすのも、ソフトドーム型より力を掛けずにできる。ソフトドーム型が 10 だとしたら、ソフトリム型は 6 くらいの強さで同じ操作感になる。力を掛けずに動かせるようになったので、指が疲れづらくなったし、ThinkPad ユーザーにありがちな「人差し指が腱鞘炎」にならずに済む

Lenovo さん……デフォルトのキャップをこの形状にしてくれよ……。

今すぐ買うか出力しよう

僕は初めてソフトリム・キャップを使用して2クラシックドームは使ったことがある。、とても良かったと思ってるし、ほかの ThinkPad ユーザーにも勧めたい (身近には 3 人しか居ないが) と思っている。抜きん出て高額って訳でもないので、少しでも快適なポインティング環境に興味があるのなら、買ってみることをおすすめする。3D プリンターが家にあるなら、データから出力してみるのも良いだろう (3D プリンターの知識がないのでここでは取り上げない)。