水たまりは希望を写している

OnePlus 9 を文鎮化させてしまったけどなんとかなった

OnePlus 9 を購入して数日後、即座に文鎮化させてしまった。なんとかなったので、解決までの流れを書く。

文鎮化までの道のり

OxygenOS 12 Beta 1 をインストール後に Magisk がパッチ済みのイメージを焼いたところ、起動に失敗するように。慌ててパッチする前のイメージを焼こうとするが、いつの間にかスロットが切り替わっていたようで、多分 OxygenOS 11 Stable (が入っていた) 方に OxygenOS 12 Beta のイメージを焼いてしまった。

もちろんそんなことをすると Android が正常に起動しなくなる。ブートに失敗し、最終的に「QUALCOMM CrashDump Mode」と表示されフリーズしてしまう。

「まぁ適当な fastboot ROM を焼けば戻るやろ (笑)」みたいな軽い気持ちで試したら fastboot すら起動しなくなる状態に悪化。EDL モードのままスタッキングしてしまうようになってしまった。高級な文鎮のできあがりだ。旧メイン端末よりかなり軽いので文鎮にすらならないのだが……。

使える MSM Download Tool がない

こうなると有志が開発している MSM Download Tool などのツールでファクトリーイメージを焼くしかない。僕が購入した OnePlus 9 は LE2110 で中国版だ。残念ながら LE2110 の MSM Download Tool は公開されていないし、一般的に中国版のが公開されることはない。故にインド版や北米版のものを使う必要がある。つまり、ハードは LE2110 だが、ソフトは LE2115、という構成になってしまう。

まぁそれはもう仕方ないので、北米版 OnePlus 9 の MSM Download Tool を使う。しかし、なぜか「Param Preload Error」と表示されて書き込みに失敗してしまう。これはバリアントが違う以前の問題だ。

いや~困った……。

復活までの手順

注意点

  • あくまでも「僕の場合はこの方法で解決した」だけなので、自己責任で
  • 中国版 LE2110 に対応する MSM Download Tool はないので、ソフトウェアはインド・北米版になってしまう
    • 今のところこれに起因する不具合はない。LE2115 扱いになってしまうけど、SIM 2 も問題ない
  • 「Param Preload Error」で書き込みに失敗したから回りくどい手順を踏んでいるだけなので、はじめから LE2115 の MSM Download Tool が使えるなら使おう

インド版 OnePlus 9 Pro の MSM Download Tool で仮復活させる

イヤ、文鎮化したのは OnePlus 9 であって Pro じゃないですよ……?

その通りだが、なぜかインド版 OnePlus 9 Pro の MSM Download Tool は先述した「Param Preload Error」にならずに Flashing できる。もう機種もバリアントも違ってめちゃくちゃなんだけど、そうするしかない

XDA Developers のスレッドからインド版 OnePlus 9 Pro の MSM Download Tool をダウンロードする。ついでにこのスレッドに張られてるドライバも入手しておく。

Windows をテストモードに変更して (署名なし) ドライバをインストールできる状態にする。EDL モード中の端末と接続して、デバイスマネージャーからダウンロードしたドライバを割り当てる。

ユーザーを「Other」に変更してツールを起動する。Target を「India」に変更して、「Use Lite Firehose」にチェックを入れる。端末が EDL モードに入った瞬間に、Start ボタンをクリックする。だいたい 300 秒ほど待つと書き込みが完了する。

すると「自分を OnePlus 9 Pro だと思い込んでる OnePlus 9」ができあがる。画面解像度が違うからか、カメラの位置がズレている。

北米版 OnePlus 9 の MSM Download Tool で完全復活させる

このまま OnePlus 9 の ROM (OxygenOS 11) を焼いても動くには動くが、OxygenOS 12 とは互換性がないらしくタッチパネルや USB が死ぬ。そこで、今度は先ほどは動かなかった北米版 OnePlus 9 用の MSM Download Tool を使用する。何故か先ほど発生していた「Param Preload Error」は出なくなる。

愚直に Start ボタンを押しても「バリアントが違うよ!」と怒られてしまう (まぁ、機種まで違うことになっているわけだが)。そこで「Sha256 check」のチェックを外す。するとバリアントのチェックをしないまま、無理矢理書き込むことができる。同じように 300 秒ほど待つと書き込みが完了する。

(画像は OxygenOS 12 Beta 1)

これで OnePlus 9 が復活する。僕の場合は中国版ハードに北米版ソフトが入っている状態になっているが……。Wi-Fi、モバイル通信、Bluetooth そのほかもろもろちゃんと動作する。IMEI も飛んでない。バリアントが違えどある程度ハードが共通化されていて ROM もとっかえひっかえ可能、というのは OnePlus ならではの魅力かもしれない

まるごと北米版を焼いたせいか、ブートローダがロックされている状態でも稼働している。改ざんチェックをパスできてる……ってコト!? Android なんも分からん……。

念のためもう片方のスロットにもフルイメージの ROM を焼いた方がいいかも。とりあえず今は OxygenOS 12 Beta 1 を焼いて、何の問題もなく使えている状態になった。

“こうなって” しまうことも考えて、中国版に Global ROM が焼かれたものを買うんじゃなくて、初めからインド or 北米版を買う、というのも選択肢としては間違ってはないんじゃないかな。

……ともあれ、正常に動くようになったのでこれからバンバン使っていきますよ、っと。近いうちにレビューも投稿します。120Hz は👍