水たまりは希望を写している

ホンダ純正ラゲージボックスの振動音の考察と対策

はじめに

スーパーカブの純正オプションであるラゲージボックス (通称 : ホンダ純正ラゲージボックス) を取り付けてみたが、やはりレビューにて言及されていたとおり、振動に起因する音がしてうるさい。これを「味」として考えれば済む話ではあるが、やっぱり純粋なバイクのエンジン音に音が混じるのはいただけない。なんとかできないものか。

振動音の考察 : 発生源は 3 カ所

上記の画像がホンダ純正ラゲージボックスを取り付けたときの正面図 (バイク左側面) になる。そして、赤色で塗ったところが、振動音を発すると思われる場所になる。

  • リアキャリアとボックスの接地面。キャリアが劣化して曲がっていたりすると接地面が減り、エンジンの高回転によってボックスが振動し音が生じる (可能性がある)
  • ボックスの蓋。蓋を閉めると箱の縁と蓋が当たってしまうので、縦揺れにより音が生じる。また、蓋は箱本体より少し大きいため、横揺れにより音が生じる
  • ワンタッチロック部。蓋を閉める箇所に遊びがあるので、衝撃により音が生じる

この中で対策が難しいのは最後のワンタッチロック部で、開け閉めする性質上、防ぎようがない。とりあえず全環境で起きうるボックスの蓋から対策をしていこう。

振動音の対策 : ボックスの蓋

走行時に動きカタカタと金属音がするのは、スチール同士に隙間があり遊びがあるからである。

ホームセンターにて「家庭用戸当りテープ」を購入した。これをスチール同士が当たる箇所に貼り付けることで、振動音が軽減できるはずだ。

画像のように貼り付ける。これを貼り付けることで、ガタガタという音が劇的に減った。あまりにも衝撃が大きいと音が発生してしまうが、「ガタガタ」というより「コトコト」という耳に痛くない音に変化したのでかなり良い。

振動音の対策 : リアキャリアとボックスの接地面

前もって言っておくが、これは全く対策にならなかった

キャリアとボックスの間に、防振ゴムを敷いてみる。適当に Amazon でサイズが合いそうな防振ゴムを購入。厚すぎるとステーにネジが入らなくなるため注意。

防振ゴムに穴を空ける。ネジが通る位置を計算し、ドリルで空ける。あとはボックスとステーの間にこの防振ゴムを挟めば完了。

……のはずだが、全く意味が無かった……。どうやら僕の環境では、この「リアキャリアとボックスの接地面」から音は発せられていないらしく、防振ゴムを敷いても意味が無かった。一応 “防振” ではあるため、衝撃吸収には役立ちそうではある。振動音の対策としては意味を成さなかったので僕は取り外した。

振動音の対策 : ワンタッチロック部

先述の通り開け閉めする性質上、対策のしようがない。ひとつあるとすれば、走行時に施錠することだ。施錠することでロック部分の可動域が減るので、ある程度うるささがマシになるはずだ。

施錠せず走行すると自然に鍵穴の位置がズレる。これを解消するために鍵を掛けるというのは有効なので、施錠のたび鍵穴がズレて面倒……という対策で、日頃から走行時の施錠を心がけるというのは良いかもしれない。