Ryzen 7 1700 から Ryzen 5 5500GT に換装して Socket AM4 を延命する
Windows 11 に対応していない Ryzen 7 1700
AMD CPU ブームの火付け役である Ryzen シリーズ。その中でもクーラー付き・最安値だった Ryzen 7 1700 はかなりの数が売れたであろう。僕も同 CPU を購入した人の一人で、今日この日まで使っていた。
しかし、Windows 11 は Ryzen 7 1700 を含む初代 Zen アーキテクチャをサポートしていない。まあ Intel も 2017 年の CPU がサポートされていないので、仕方ない。
Windows 11 の推奨環境がこれ以上引き下がらないことは確実。そのため正攻法で Windows 11 を使うには、新しい CPU に換装する必要がある。ちなみに、今の Ryzen は Zen 5 世代に到達しており、ソケットも Socket AM5 のためマザーボードの交換も必要になってくる。
Ryzen 5 5500GT を買った
Ryzen 5 5500GT は、2024 年に発売された CPU。だが、採用されているアーキテクチャは Zen 3 であり、Socket AM4 である。
「これは、Socket AM4 を延命するにはうってつけなのではないか?」と思った。コア数は減るものの、2 世代も新しくベースクロックも高い。
ということで、某エクスプレスでバルク品を購入。約 11,000 円だった。安い! 本来 5500GT に付属しているクーラーは Ryzen 7 1700 同梱のクーラーよりも性能が低いものなので、敢えてクーラーまで換える必要性はない。
BIOS のアップデートをする
マザーボードを新しいCPUに対応させるために、BIOSを最新のバージョンに更新させる。ちなみに一度も更新したことがない。
更新すると今まで映らなかった DisplayPort での起動ロゴが出るようになった。特段不便ではなかったけど改善されてうれしい。
交換
特になにも問題はなかったが、バックプレート式なので面倒くさい。ついでに軽く掃除をしておく。
ベンチマーク
CINEBENCH R23 にて CPU (Multi Core) が 7393
→ 10370
に向上。シンプルに 1.4 倍ほどマルチコア性能が高いことになる。
1 万円ちょっとでこれが得られるなら文句はないね。
もちろん、ベンチマークだけでなく普段の動作も Ryzen 7 1700 よりもワンテンポ速くなっている。最新ハイエンド CPU のような動作とは少し差があるものの、もうあまりガッツリ使うようなことはしないので、これで十分。
換装を完走した感想
換装を完走した感想ですが (激うまギャグ)、1 万円とちょっとがあれば 初代 Zen から脱却できるというのはインパクトがあるなと感じた。意外と Ryzen 7 1700 / 1700X を使っていて、Windows 10 のまま残されているという人は多いのではないだろうか。ぜひ、ミドルクラスの CPU への換装を検討されてみては。
Windows 11 へのアップグレードは割愛する。