水たまりは希望を写している

Rapoo MT760L レビュー。いわゆる MX Master クローンだが定価だと割高感

RAPOO MT760 レビューのテキストとマウス本体の写真。

RAPOO MT760L を入手したので、レビューする。

これはなに?

  • Rapoo というメーカーのマウス。無線。
  • ロジクールの MX Master 3s と酷似したデザイン (いわゆるクローン)
  • 定価は 7,000 円ほど (僕は実質 3,600 円程度で入手した)

内容物

化粧箱はかなり豪華。内容物はシンプルで、本体と説明書、追加の 2 つ目のレシーバー (1 つ目は本体に収納) と USB ケーブル。

説明書はいろんな言語があるものの日本語はない。

USB ケーブルは充電に使用できるだけでなく、有線接続として使用できるように少し長めになっている。

マウスの外観など

このマウスは一般的には大型に当てはまる大きさで、僕の超愛用している Microsoft Classic IntelliMouse とほぼ同じくらいの大きさ。

なんといっても特徴は横スクロール用ホイールがあることで、横スクロールが発生しやすい Excel やクリエイティブソフトで活用することができる。

落ち着いたグレーがメインのカラーだが、2 色の組み合わせが良い。サイドボタンや DPI 変更ボタンのほどよいメッキがアクセントになっていて良い。

マウスの性能

定価 7,000 円 もするのだから、普通に使用する分には問題ない。敢えて細かい特徴を挙げていく

ポインティング

計測したところ、ポーリングレートがこのくらいだった。

  • 有線 : 500 Hz
  • レシーバー : 125 Hz
  • Bluetooth : 115 Hz

そして、有線とレシーバーについては、Windows 専用の設定アプリで変更することができる。しかし、Bluetooth の接続では 115 Hz 固定になっている。普通の 60 Hz のモニターであれば問題ないかもしれないが、120 Hz など高リフレッシュレートなモニターを使用しているとちょっとマウスカーソルの挙動が怪しく感じるし、できればモニターのリフレッシュレートの 2 倍くらいあると嬉しいよね。Bluetooth だとちょっと不安定だと思う。PC だとレシーバーで使うのが大前提になるかなぁ……。

ちなみに面白いのが、本物 (?) の MX Master 3s もポーリングレートが 125 Hz ということ。悪いところまで真似なくても……。でも Rapoo MT760L なら上げられるから問題ないね。バッテリー消費と快適性の良いバランスを見つけよう。

ちなみに、一度ポーリングレートを変えてしまえば、専用のアプリの入っていないデバイスでもリフレッシュレートが変わっている状態になる。Mac ユーザーでも一時的に Windows 環境があれば大丈夫。

クリック

クリックの質感はそこそこ良い。一応静音タイプのマウス、ということになっているが音はそこそこ発生する。「コクッ」って感じで押せるのでけっこう気持ちいい。個人的には静音マウスの雰囲気が好きじゃないので、むしろこれは好印象。

全体的にクリックの感じは良い。欲を言えばちょっと内側の方は押しづらいので、ボタン全域が均等な力で押せるようになっていると良かった。

サイドボタンも普通で、こちらはほぼ無音のクリック。ボタン自体が小さいので気持ち垂直方向に大きいと嬉しい。

ひとつ気になるのが中央クリックで、メインボタンよりもかなり軽い力で中央クリックが発生するので、ここらへんのバランスがとれていると良かった。スクロールしてるだけなのに中央クリックが発動してしまうことがたまにある。

横スクロール用ホイールがある以上ゲーム用マウスとして設計されている訳ではないが、ゲームとしての使用もできるレベル。普通の指の大きさならバタフライクリックなどの連打も酷ではない。まあ、ホイールより多ボタンマウスの方がゲーマーには適しているか……。

スクロール

参考元のマウスには高速スクロール機能があったが、Rapoo MT760L にはその機能がない。つまり普通のスクロール。いたって普通のホイールで、特に不満はない。

そして目玉機能の横スクロールホイール。こちらはコリコリと動くようなホイールではなく無段階ホイールのようなものであるが、かといってなめらかなスクロールをするわけでもなく、慣性が効くとかもない。

横スクロールがあると便利なアプリでは、便利だし、かといって邪魔になるほどでもない。若干縦スクロールホイールと比べると操作感が劣っていると感じるものの、使う頻度としては高くないので及第点だろう。

全体的な質感

ビルドクオリティは悪くない。手触りは良く、バリがあるとかもないので、満足いくものにはなっている。また、見た目は同じでも材質が違うようになっていて、例えばマウスの上面は同じ色で統一されているものの、ボタン部分に対して手のひらが当たる部分はザラザラとした材質になっていて、凝っている。

裏にレシーバーを収納できるのだが、蓋やレシーバーはマグネットで収納できるようになっているので面白い。

あとは耐久性かなぁ? これでクローン元のマウスより早くだめになるとかだと、意味ないよなぁ……。

まとめ : ぶっちゃけ、定価だと高くない?

Rapoo MT760L を紹介した。

横スクロール用ホイールが付いた無線マウスで、基本の性能はしっかりとしているので評価できる。また、クローン元のマウスよりもポーリングレートが高く、普段使いにおいて困ることはない

しかし、「定価だと高いかな?」という感想が残る。僕は 3,600 円という価格で買えたので、とくに不満はない。しかし「7,000 円で買うか?」と訊かれると悩む。通常の 5 ボタンマウスなら、この価格帯前後で有名メーカーのマウスが買える。

「イヤイヤ、横スクロール用ホイールないじゃん」と言われればそれまでだが、Shift キー押しながらスクロールすれば横スクロールはできるので、そんなに (ホイールが) 重宝されるものでもない気がするんだよな……。クリエイティブソフトでのスクロールも、Space キー押しながらドラッグなどの手段を使用しているクリエイターが多いのではないだろうか?

とはいえ Amazon ではセールなどで 7,000 円よりも安い値段で買えるタイミングもあると思うので、値下がりしている状態ならおすすめできるマウスではある。

この記事を書いた人

AioiLight

Web とか Android とかをやってる人。アニメ・ゲームが好きなはずなのに消費しきれない毎日。

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