Keychron C3 Pro 8K RGB JIS 赤軸 レビュー。Keychorn エントリーモデルでカスタムキーボード入門にピッタリ

Keychron C3 Pro 8K RGB を入手したので、レビューする。
これはなに?
- Keychron のエントリーキーボード。定価 9,900 円。
- RGB LED、テンキーレス、JIS (US もあり)、ホットスワップ、ガスケットマウント。
- まあ、ポーリングレート 8000 Hz はいらんよね。
内容物

化粧箱が豪華。キーボードの他に以下の物が入っていた。
- USB ケーブルと変換アダプター
- キーキャップ抜き・軸抜き
- 交換用のキーキャップ (Windows 向け刻印)
- 使い方ガイド
- 説明書
USB ケーブルは、両方 Type-C で、Type-A に変換するアダプターが付属している。そのため Mac やタブレットでも付属品で接続することができるし、変換アダプターを使えば Type-C のない機器でも使用することができる。
Keychorn C3 Pro 8K RGB はゲーミングキーボードというジャンルではあるものの、デフォルトのキーキャップは Mac 向けのキーが装着されている。交換用のキーキャップが同梱されているので、変えることが可能。しかし、Windows の「変換」「無変換」キーはなく、Mac の「かな」「英数」キーを流用する必要がある。また、Esc キーも赤色から黒色に変えることができる。
キーボードの外観

外観は一般的なテンキーレスの 80 % キーボードというような感じ。
エントリーモデルということもあり、キーボードのフィーリングにほぼ関係しない筐体部分に関しては、とてもチープに仕上がっている。質感を重視する価格帯の製品ではないため、マイナスの評価にはならない。

RGB モデルということでキー部分や側面が光る。ちょっと残念だなと思ったのが、キーキャップにかなの刻印があるものの、LED の位置関係的に光り方が弱いこと。ここら辺印字が均一に光ればかなり見た目が良くなりそうだなと思った。そもそも、JIS 配列だからといってかな印字が必要とは思っていないので、かな印字自体が無くて良かったのではないかとも考えている (かな入力ユーザーに失礼だが、こういうキーボードを求めるユーザーはかな印字を求めていないのではないかと思う。)。

側面のライティングは、車のテールライトにありがちな、発光箇所が分かるような色ムラができてしまう。均一に光ってるとカッコイイのだが……。
キーボードの使用感

赤軸の感触はまさにスコスコで、滑らかなフィーリングである。クリック感はなく、ソフトなフィーリングはタイピングをしていて楽しい。
キーキャップは PBT でさわり心地もよく、キーのグラつきも少なく良い感じ。
ガスケットマウント採用ということで、キーを強く推すと周辺も合わせて押し下がるようになっている。僕がガスケットマウント自体、初体験ということもあり、なんともいえないのだが、思ったより強めに押さないと動かないので本当にタイピングの疲れが減るのかどうかは微妙。でも、少なくともタイプ音の質感向上には役立っていそうな感じで、筐体に音が響かず、キーの音のみが綺麗に聞こえる。
キーボードの性能
Keychron Launcher を使用することで、キーのカスタマイズ、マクロの設定、ライティングの設定、ポーリングレートの設定ができる。
キーのカスタマイズによって、キーのスワップだけでなく画面ロックや音量操作といった特別な機能も割り当てられる。また普通のキーボードにない F13 などのキーも割り当てられるので、AutoHotkey などと組み合わせて使うと無限の可能性が広がるだろう。
レイヤーという概念があり、4 つのレイヤーが準備されている。デフォルトでは Windows と macOS のキー配列とそれぞれの Fn キーを押したときのキーで 2 レイヤーずつ使用されている。Fn キーのレイヤーは空きがいっぱいあるので好きなボタンを割り当てたりマクロを割り当てたりできる。また、どっちかの OS でしか使わないのであれば 4 つすべてのレイヤーをカスタマイズすることもできる。
製品名に「8K」とあるように、ポーリングレートを 8000 Hz まで上げることができる。しかし、まあ想像つくと思うが、8000 Hz のメリットというのはほとんどなく、ゲーミングという用途を考えてもオーバースペックといえる。
また、デバウンスの挙動を変更することができる。まあ基本デフォルトの設定が一番使いやすくなっているので、一般的なユーザーには無縁のものであるが、設定の自由があるというのが素晴らしいところ。
まとめ : エントリーモデルとしては大満足の製品
Keychron C3 Pro 8K RGB は Keychron 製品の中でもエントリーモデルに位置するもので、価格も 1 万円 未満と比較的お手頃。
筐体の安っぽさは仕方ないにしろ、ちゃんとメカニカルキーボードしているし、ホットスワップにも対応、設定も自由にできる。
正直、これといった不満点がない。
本当に強いて挙げるなら、ボディが動きやすいことだろうか? 重さが足りないのか、ゴム足の摩擦が足りないのか、僕が以前使用していた「BFKB92UP2」と比べると少しの力で筐体が動いてしまう。ちなみに、「BFKB92UP2」もかなりおすすめのキーボードである。
「もう少し」を求めるならば上位機種を選べば良いだけで、価格を考えればほぼ完璧なのでは内だろうか。キーボードにこだわりが強い人でも、サブのキーボードや職場用のキーボードとして十分使えるクオリティになっている。