ブラウザがそのまま WordPress に!完全ローカルで動く「My WordPress」が登場
3 行でまとめ
- ブラウザで動作する WordPress 環境、My WordPress が公式から発表された
- サーバーの契約や設定が不要で、ワンクリックですぐに使い始められる
- テスト環境としても使えるし、自分だけのメモやデータ管理に使える
これはなに?
3 月 11 日、WordPress 公式から「My WordPress」という新しいサービスが発表された。
最大の特徴は、WordPress が完全にブラウザ上で動作して、なおかつブラウザからデータが消えるまで半永久的にデータが保存されることだ。サーバーを準備する必要はなく、すぐに自分専用の WordPress 環境が手に入る。
WordPress の公式プラグインディレクトリなどで使用されている「WordPress Playground」の技術の応用になる。しかし Playground とは異なり、開き直せば保存された環境が復帰される。
テスト環境だけではなく、プライベートな WordPress として使える

こう聞くと真っ先に思い浮かぶ使い方が「テスト環境」だと思う。Local や wp-env など、テスト環境を簡単に作る方法がある。しかし My WordPress ならブラウザでアクセスするだけだし、すべてローカルで動くから使い放題・壊し放題。
しかし、WordPress.org では違う使い方を紹介している。それが、プライベートな WordPress として使う方法だ。
ようは非公開のパブリッシングツールとして使うということだ。日記を付けるのもよし、メモ帳代わりにするもよし。しかもブロックエディターなので、直感的なビジュアル編集で楽しむことができる。
どうやって WordPress が動いているのか?

初回には WordPress 本体がブラウザにダウンロードされて、キャッシュストレージに保存される。PWA (ウェブアプリ) として動作するため、初回のダウンロードが終われば、オフラインでも動作する。保存容量の上限はデバイスとブラウザに依るが、普通の使用方法では不足することはないだろう。
左上のメニューではファイルやデータベースを見ることができる。書いているとおり SQLite が動いているようだ。PHP ファイルを直接編集して挙動を確認することもできる。WebAssembly により、サーバーなしに、というかブラウザがサーバーとなり動作できている。
PWA のためデータは永続的なのだが、閲覧履歴の消去などで簡単に消えてしまうため、本格的に使用するならバックアップは必要だ。右上のメニューからは、データのエクスポート・インポートができる。
感想
検証にもプライベートなツールとしても、使えそうで面白い技術だなと感じた。
このような CMS では、全くウェブの知識がない人が操作するということも多いだろう。そのような人に、本番のサイトではなく、この my.WordPress.net を使って基本操作に慣れてもらう、というようなこともできそうだ。あらかじめ本場サイトのデータを入れておいて、講習させたいユーザーと同じ権限のアカウントを作った上でそのデータをエクスポートしておけば、アプリのインストールやコンソールを見ることなくサクッとレクチャーを始められる。
あと「こういった使い方ができたら面白そう」と思ったのは、ブラウザで完結する意味はないのだが、ヘッドレス CMS として使えるようになったら面白いなと思った。今でこそローカルでも使えるヘッドレス CMS があるが、はやり慣れ親しんだ WordPress を使いたいという需要はあるはずだ。
まあ、PWA では制約が強いから、無理があろうと思われるが……。そういった活用法もあれば良いと思った。