水たまりは希望を写している

テトテ×コネクトを遊んだ感想。楽しいけど、強みがない

テトテ×コネクトを遊んできたので感想を書く。

画面がデカくて迫力があるけどグラフィックが粗い

テトテ×コネクトの画面サイズは 55 インチで、一般的なご家庭にあるテレビより一回り大きいくらいのサイズになる。太鼓の達人が 32 インチ、IIDX が 37 インチ。アーケードゲームでもトップクラスに画面がデカい。開発元のタイトーが出しているグルーヴコースターも、テトテコネクト (以下、テトコネ) と同じ 55 インチディスプレイを採用している。

画面のデカさによる迫力はとても良いが、残念なことに解像度が足りない

(いわゆる「ガチ恋距離」だが、残念画質 (ピンボケしているわけではない))

テトコネは多分 1080 x 1920 で画面を出力しているようで (もしくは 4K ディスプレイに FHD をスケーリング)、55 インチにしては解像度が低い。しかも他の音ゲーより画面に近づいてプレイするため、なおさら解像度の低さを感じてしまう。文字もキャラも、ピントが少しずれたかのようにボケっとしている。キャラとふれあえるような体験……のはずだが、ジャギジャギしてるキャラクターの 3D モデルを見ると「あぁ、やっぱり画面の向こう側の存在なんだな……」というおセンチな気持ちになってしまう。

このゲームは手で触れたり滑らせたりして遊んでいくゲームだけど、ディスプレイはそんなに滑りやすくない。maimai やシンクロニカは画面がつや消しコーティングされていて、素手でも割とすらすら動かせたが、これらの機種よりは滑りにくい。高難度な曲をプレイするなら、手袋は必要だと思う。

ゲーム進行

(大画面のメリットが生かし切れない選曲画面)

タッチパネルで直感的な操作ができて良い。スマホゲームと同じように進行することができる。ただ UI が優れているかどうかと言われると、う~ん……って感じ。選曲画面とか、今後曲が増えることを考えるとグリッドで表示した方が良いと思うけど……。どうなんでしょうかね? 主要なボタンはもう少し上の方にあった方が良いんじゃないかな、って思った。これは僕が身長の設定を適当にしてるからかもしれないけど。

ゲームプレイ自体は、ものすごく無難に仕上がっている感じ。シンクロニカとは違い、画面がとにかくデカいので次のノーツが手で隠れづらいのが良いと思った。高スコア目指して遊んでいくという本来の (?) 遊び方はもちろん、キャラの手の動きやターン、決めポーズを覚えていっしょに踊りながらプレイするという遊び方も面白いだろう。ポーズするノーツが削除されてしまったのは何故。

ゲーム自体は 60 fps で動作するけど、3D モデルがカクカクしているように感じた。GTX 1650 積んでるのに……。

2 年の空白を感じる

たぶんテトテ×コネクト、2019 年のお披露目からあまり変わってない気がする……むしろセンサーがオミットされて劣化してるのでは……。

一番の懸念点は画質の悪さで、スペック的に足りてるだろうに 4K 解像度じゃないのが残念。最近のアーケード音ゲーは 120 Hz なディスプレイを採用していることが多いが、テトテ×コネクトは高解像度路線に走って欲しかった。FHD で 60 fps となると、2021 年新作音ゲーとしてはちょっとハードスペック不足感が否めない。高解像度・大画面ディスプレイはコストが掛かりすぎるか? せっかくπタッチが実装されてるんだから、もっと変態な方向に走っても良かったかも。超音波による触覚フィードバック搭載! とか……。

とまぁ、ファーストインプレッションは以上の通り。僕が遊んだゲーセンではテトテ×コネクトが 6 台あったけど、埋まるかどうか怪しくないか? 楽しいことには楽しいので、設置されてあれば「やるか~~」くらいの意気でクレ投入すると思う。