Nothing Launcher のベータ版がリリース! この上なくシンプルなランチャーで独自要素は少なめ
4 月 28 日、Nothing phone (1) に搭載されるランチャーと同じとみられる Nothing Launcher のベータ版が公開された。実際にインストールしてどのような雰囲気か確認してみる。
アプリアイコンやフォルダを大きくできる機能
アイコンを長押ししたときに表示される「Enlarge」をタップすると、1 x 1 のアイコンが大きくなり、2 x 2 のアイコンに変化する。アプリアイコンがただ大きくなるだけではメリットは少ないが、フォルダアイコンを大きくすることで、フォルダの先頭から 3 つまでのアプリをそのまま開くことができるようになる。この仕組みは、iOS の App ライブラリと似ている。
ウィジェット・ドロワー
ランチャーにデジタル時計・アナログ時計・天気の 3 つのウィジェットが実装されている。うん……まあごくふつうのウィジェットである。英数字にドット絵が採用されているという特徴を除けば、だれでも Kustom Widget Maker で作れそうなレベル。
ドロワーもほぼ素の Android に近く、ごくふつうのドロワーである。追加機能としてドロワーを引っ張り出したときにキーボードを表示するかのオプションが追加されていて、ドロワーを引っ張ってすぐ検索……というアクションができるようになっている。OnePlus Launcher にあるクイック検索と似た機能だ。
ちなみに、仕事用プロファイルも正しく表示される。Google の検索バーは消せない。
アニメーションは綺麗だけど、Material You 対応はまだ
円形のフォルダが広がるアニメーションや、アイコンを大きくしたり小さくしたりする挙動は綺麗。後述するが Recents Provider が実装されていないため、アプリ開閉時の挙動についてはまだ分からないが期待できそうな感じ。
現時点で Material You 対応は行われていないようで、ウィジェットやフォルダの背景色が固定。ランチャーの設定画面自体は対応しているようなので、まだまだ開発途中ということだろう。そう信じたい。
現時点では Recents Provider の提供はない
インストール後に QuickSwitch を確認したが、残念ながら Recents Provider の欄に Nothing Launcher の表示はなかった。現時点でこのランチャーにアプリ履歴の画面は実装されていないようだ。あまりにもホームアプリの独自性が薄かったので、アプリ履歴のカスタマイズを期待したが、残念なことに Nothing phone (1) 発売に持ち越されてしまった。
まとめ : もう少しカスタマイズ性が欲しい
現時点で素の Android のランチャーより優れているところは、
- アイコンを大きくできる
- ドロワーを引っ張ったときにキーボードを表示しておける
- アイコンパックを指定できる
- ウィジェットが洒落ている
くらいしかなく、機能性は高くない。特定のアプリをランチャーから非表示にしたり、グリッドをとても細かくしたり……ということは、まだ残念ながらできない。毛が生えただけ程度のレベルで、今のところこれが「Nothing phone (1) の強み」にはならないと感じられた。逆に言えば伸びしろがかなりあるということだ。
ひとつだけ言わせていただくと、今のところは Lawnchair の方が好きですよ。