水たまりは希望を写している

macOS 版 Vivaldi のポータブル版を作るには

Vivaldi.app をクイックルックした様子のスクリーンショットに、「ポータブル版を作る」のテキストと macOS のロゴ。

Windows 版 Vivaldi ではインストーラーで設定を変えることで簡単にポータブル版を作成することができるが、macOS ではそれができない。そこで、有志が開発したポータブル版を作成するスクリプトの紹介。

必要なファイルの準備

まずは、ふつうに macOS 版 Vivaldi をダウンロードする。

そして、こちらの GitHub Gist ページから vivaldi-standalone.sh をダウンロードする。2 つのファイルを同じディレクトリに保存しておく。

vivaldi-standalone.sh には実行権限が必要なので、ターミナルで

chmod +x vivaldi-standalone.sh

を実行して、実行権限を付与する。

ポータブル版の作成

./vivaldi-standalone.sh Vivaldi.x.x.xxxx.xx.universal.dmg

を実行して、ポータブル版を作成するスクリプトを実行する (.dmg で終わるファイルの名前は適宜変更する)。

上記のコマンドを実行した様子のターミナルのスクリーンショット。

しばらくするとポータブル版が完成する。カレントディレクトリに、Vivaldi- で始まるディレクトリが作成され、Standalone Mode.appVivaldi.app が配置されている。Vivaldi を起動するときは、必ず Standalone Mode.app を実行して起動する。

「壊れているため開けません」と表示されて起動できない場合

macOS の「壊れているため開けません」と表示されるダイアログのスクリーンショット。

Standalone Mode.app を開いても起動できない場合がある。この場合、Vivaldi.app に特別なメタデータが付与されていて macOS に起動をブロックされているせいである。

ターミナル上で、

xattr -c Vivaldi.app/

を実行すると、その特別なメタデータが削除される。この状態で Standalone Mode.app を実行すると Vivaldi が起動できるようになる。

アップデートをする場合

Vivaldi のアップデータを使ってアップデートすると、問題なくアップデートできる場合と、そうでない場合に分かれていて不安定。

なので、基本的に自動アップデートは行わず、アップデートのたびにポータブル版を作成した方が安全であろう。

「Standalone Mode.app」を起動した後のフォルダをスクリーンショットしたもの。

新しい Vivaldi を抽出したら、新しい方のフォルダに User Agent フォルダをコピーする。このフォルダに Vivaldi のプロファイルが保存されているため。

まとめ

macOS でポータブル版 Vivaldi を使う方法を紹介した。正式にポータブル版が使える Windows 版とは違いちょっと面倒なのだが、Vivaldi 好きならやらない意味はないだろう。

USB メモリに両方の Vivaldi を入れれば、どこでも Vivaldi が使えるようになる。