水たまりは希望を写している

福岡唯一の成人映画館「駅前ロマン・パレス」に行ってみた話。男女カップルで行ったら███されました

駅前ロマン・パレスの外観。

成人映画館、というものがある。いわゆる、成人向け映画しか上映しない映画館のことで、ピンク映画館ともいわれている。

僕が住んでいる福岡県にも成人映画館があり、福岡の中心である博多駅付近にある「駅前ロマン・パレス」と北九州市小倉にある「小倉名画座」の 2 件存在する。昔はもっとあったらしいのだが、時代の流れでここまで数が減ってしまったようだ。今では存在しない地域のほうが多い。

興味本位で、この「駅前ロマン・パレス」に行ってみよう、という話になった。この映画館の向かいには公園と 125 cc 未満のバイクを駐輪できるスペースがあり、僕は一時期その駐輪場を利用していた時期があった。もちろんこの映画館を見ることになるので、気になって仕方がない。

掲示板サイトの爆サイでは歪みねぇスレッド♂があり、「そういう場所」としても使われているようだ。

僕と交際相手で、実際に行ってみることにした。まぁ何か危険そうなことがあれば逃げればいいだろうという考えで。

券を買ってから入場するまで

外装はこんな感じ。1 階が駅前ロマンで、3 階が駅前パレスという名前のようだ。ネットの情報では 3 階の方がディープな世界となっているらしい。

外には階段があるが、入ることはできなさそう。奥には券売機がある。

券売機では階でボタンが分かれているが、実際は片方を買えばどっちも入れる。学生料金って買う人居るのか……?

階で別れている券売機と階段から察するに、かつては違う映画館として運営されていたのだろうか。

入った時点で、中年の男性が何人か椅子に座って雑談をしていたのだが、僕らを見て、入ったもののすぐ引き返すでしょ (笑) みたいなニュアンスの会話をしていた。ここで何を血迷ったか、なぜか先に 3 階のシアターに行くことにしてしまった

2 階はお手洗になっていて、扉の横にはエイズ予防のポスターが貼ってある。このポスターによってここがどんな場所であるか、再認識させられる

3 階のシアターに入ると、映画ではなくごく普通の AV が流れていた。これでもかっていうくらいボロボロのシートに座る。マスク越しでも独特な臭いが分かる。飲食物の持ち込みが OK だったのでコンビニで買ってきたジュースを飲む。飲むためにマスクをずらすと、臭いが鼻を刺激する。

僕らは見た! おじさんの陰茎を

シアターの真ん中らへんの席で作品を見ていた (正直内容はどうでもいい) のだが、後ろの席にぞろぞろと人が集まっていくのが分かる。そもそも、純女 (なぜか変換できない) が入ること自体が珍しいと思うので、僕らがナニをするのか見物で寄ってきているのかもしれない。そういった行為におよぶ為にここに来たわけでもないし見せつけたいという願望もないため、ただ映像を見ることしかしない。複数人集まってきたので、ちょっと怖いというか、例えば複数人がかりで襲われたら対応できない (!) のでかなり警戒していた。流石にそんなことはしないと思うが、気が気でないのでジュースの味が分からなくなってしまった。

ついに僕らの席の隣の隣に座る人がでてきて、こちらの様子をうかがっている。典型的な大柄の中年男性。なにかモゾモゾしてて僕は不審に思っていたのだが、そのままズボンを脱ぎ始めた

ズボンを脱いだらもうすることとしてはひとつしかなくて、当然のようにアレを、前後に擦り始める

ここは成人映画館なので、“そういうこと” をする人がいるのはおかしい話では無いと思うし、それはそれで良いんだけど……。いちばん気になったのは、おじさんのアレの大きさ。僕は他人のアレをたくさん見てきた訳ではないが、それでも明らかに「小さい」と思えるサイズだった。「え? それでマックスなの?」と思ってしまうような大きさ。僕のアレはいたって平均的な大きさ (もしかしたら、平均より大きいかもしれない) なのだが、相対的に「僕のってデカいんだ……」と思ってしまい、巨根を恥じる上田次郎のような感情になってしまった

(見抜きされちゃった……)

いつの間にか流れていた映像が終わって、室内が明転し、プロジェクターはカラーバーを映していた、S 端子で映像出力してみるたい。

部屋が明るくなったことで、隣にいるおじさんの痴態も露わになる。おじさんは彼女に「続けていい?」と訊き、それにはいと答える。ゴムを付け、行為を再開する。僕てっきりそのまま前席の椅子にぶちまけるのかと思ったよ……(ひどい)

熱心に貧相な棒を擦りながら、AV のインタビューのように、「痴漢っぽいことされるの好き?」と質問される。好きな訳ねーだろ! 僕も負けじと (?) おじさんにインタビューをしてみる。どのくらいの頻度で来るのか? 見せるのが好きなのか? 次の映画はあとどのくらいで始まるのか? などなど……。

「マスクを外してほしい」とお願いされた。手でマスクをつまみ、浮かせた状態で口元を見せる。限界が近かったようで、そのまま達してしまったようだ。どこに出すのを想像したんですかねぇ……

ゴムを見ても出たのか出てないのかよく分からないような程度で、出す前も後も対して大きさが変わっていないように見える。

出し終わった後、成仏してしまいそうな声で「ありがとう……ありがとう……」って感謝されていたのがシュールだった。全然次の作品が始まらないので、3 階のシアターを離れて 1 階に降りる。

この時はあんまり頭が回らなくて特になにもできなかったけど、後日、淫らな言葉とかで “サポート” してもよかったよね~、とか話し合った。

1 階へ

1 階では 3 階とは違いふつうの (?) 成人映画を上映していた。なんか……もう内容はあんまり頭に入ってはいないけど、女の子を監禁して、逃げ出そうとしていることろ襲ったり身体を洗ったりしていた。クライマックスでは逃げ出して、本来の彼氏の元に戻るけど、なぜか監禁された人の元に戻ってしまう……みたいな作品だった (調べたら「幼な妻 絶叫!!」という作品でした)。

僕らが座った前の席では、女装をした 2 人が居たけど、何をしているのかよく分からなかった。人が出入りしていたものの、ずっと作品を観ている人は少なかった。でも出入りされる人にジロジロ見られていたので、もっとやらしーことしてた方が良かったのかな……。作品が終わったので、帰ることにした。1 階は映像が終わった後に清掃の人が入ってきたけど、3 階には来てなかったので、やはり 3 階はちょっと世界が違うんだな……と思った。

まとめ

もう行くことはない

でも、このような場所が残り続けることは価値がある。今の世俗とは離れた世界であっても、かつて繁盛した証明として――。

成人映画館といっても、日本国の法律が適用されない訳ではないので (笑) 例えば急に襲われたりだとか、そういったことに発展する恐れは無いと思う。がしかし、メインの客層は男と女装をした男なので、女性一人で行くのは念のために避けた方が良いかもしれない。

この記事を書いた人

AioiLight

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