LineageOS 22.1 (Android 15) がリリース! マイナーバージョンが QPR に連動するように
2024 年 12 月 31 日、最も有名なカスタム ROM である LineageOS の Android 15 版 (LineageOS 22.1) が正式リリースされた。最新情報をチェックしていこう。
マイナーバージョンが再度追加された
LineageOS は 19 までは小数点以下のマイナーバージョンが付いていたが、20 からは表記をシンプルにするために整数の表記になった。しかし、LinageOS 22.1 からは、以前の小数点以下を含んだ表記に戻っている。
小数点以下の数字は、Android の QPR (四半期毎のリリース) と連動するようになった。LineageOS 22.1 は、Android 15 の QPR 1 をベースとして開発されているので、22.1 というバージョンになっている。
PDF ビューワーアプリが登場
PDF ビューワーアプリが追加された。中身としては Google ドライブのビルトイン PDF ビューワーとほぼ同じ機能を備えている。閲覧するだけなら、サードパーティアプリが不要になる。
音楽アプリがリニューアル
音楽アプリもリニューアルされた。UI も最新の Material You に準拠したデザインになり、音楽サーバープロトコルのサポートも行われた。機能量としてはそんなに多くないものの、高度な機能を必要としていないなら十分なレベルだと思う。
Android 15 の基本機能はすべて実装。バリアブルフォント収録が嬉しい。
いつものことであるが、LineageOS はほぼほぼ純粋な Android の実装なので、Android 15 の基本機能はすべて踏襲されている。Android 14 と比較して大きな変更点はなく、細かな挙動の変更が多い。
Android 15 の変更点で何よりも嬉しいのが、CJK 用バリアブルフォントの収録だ。従来の Android では日本語用フォントは標準 の 400 ウエイト 1 つのみしか収録されていなかった。文字を太くしたいときは、無理矢理フォントレンダリングで太らせて対応していた。しかし、太字にする処理は 700 (ボールド) 以上のウエイトのみ適用されるため、Android の UI で多用されている 500 (ミディアム) は、実質的に 400 (レギュラー) と同じになり、イマイチな表示結果になる。
なぜ 1 ウエイトしかないかというと、すべてのウエイトを収録するにはファイルサイズ的な厳しさがあるからだと考えられる。
そこでバリアブルフォント! 可変ウエイトに対応したバリアブルフォントであれば、1 ウエイトとほぼ変わらないファイルサイズで、様々なウエイトを再現できる。上の画像のように、Android 14 と Android 15 では、日本語の表示のされ方に差があることが分かる。しかし 400 未満のウエイトを使用しても細くならない (LineageOS 側のバグ?) ので、完璧になるまではもう少し時間が掛かりそう。
【訂正】400未満のウエイトが正しく表示されないのは、Android 15 Beta 3 から変更された挙動で、バグとして報告されているものの、意図された挙動として修正しないことが決まっている。はぁ??