Google ドライブで削除されたファイルがマイドライブ直下にコピーされてしまう件【ファイルサーバー代わりにならない】
マイドライブ直下に大量のファイルが
ふと Google ドライブの直下を確認してみると、何故か消されたはずの大量のファイルが。しかも階層構造そのままにコピーされているわけではなく、中身がばらけた状態でコピーされている。いつの間にかマイドライブ直下に 5,000 以上もファイルがぶちまけられてしまいびっくりした……。
“仕様” らしい
Googleドライブのヘルプページ「ファイルを検索または復元する」を見てみよう。自分がオーナーであるファイルを他人が消したときの挙動は以下の通り。
他のユーザーのフォルダにファイルを作成した後に、そのフォルダが削除された場合。ファイルは削除されず、自動的にマイドライブに移動されます。
ファイルを検索または復元する
……ということで、これはどうやら “仕様“らしく、設定として有効無効を切り替えられるものではないようだ。
コピーを回避し削除する方法は 2 つ
ファイルのオーナーが削除する
「ファイルのオーナーではない人が削除するとファイルのオーナーのマイドライブ直下にコピーされてしまう」のだから、ファイルのオーナーがファイルを削除すればコピーは発生しない。自分がオーナーなら自分で削除し、他人がオーナーならその人にお願いして消してもらうことで解決する。
削除する人にオーナーを譲渡する
削除する人にオーナーを譲渡し、その人が削除することで無駄なコピーが発生しなくなる。ただし、オーナーの譲渡は面倒な上、譲渡先のアカウントの保存容量を消費するので、場合によってはこれが難しいことがある。
オーナーを譲渡するときは、譲渡したいファイルを選択し「共有」ボタンをクリック。譲渡したい相手の役割をクリックして、「オーナー権限を譲渡」をクリック。ダイアログが出現するので、「招待メールを送信」をクリックすると譲渡先のアカウントにメールが送信される。
メールに「返答」というボタンがあり、クリックするとブラウザでオーナーを引き継ぐか否かを訊かれる。
この操作はブラウザ版 Google ドライブのみ可能で、スマホアプリではできないので注意。
Google ドライブはファイルサーバー代わりにならない
「オーナー以外のユーザーがファイルを誤って消してしまう」というヒューマンエラー対策にこの使用が取り入れられていると思われるが、フォルダ直下に構造を無視したままぶちまけられるので、いかんせん使い勝手が悪い。大量のファイルがぶちまけられてしまった場合、削除するだけでもかなり時間がかかってしまうのでつらい。せめて設定で挙動が切り替えられるようになれば良いのだが。
……これが個人向け Google ドライブの限界、ということで。もしコストに余裕があるなら Google Workspace の導入を検討してもいいかもしれない。……この仕様を回避するためだけに契約するのは非常にもったいないと思うけど。