東芝のテレビに Fire TV Stick を挿すとレグザリンクがおかしくなる現象について
東芝のテレビとレコーダーを HDMI 接続している環境に、Fire TV Stick を挿すとレグザリンクがおかしくなる。具体的に何ができなくなるかというと、
- テレビの番組表からレコーダーに録画予約
- テレビのリモコンでレコーダーの 15 秒スキップ
ができなくなる。致命的すぎる。
上の画像はテレビの番組表からレコーダーに録画予約が出来ない場合の再現画像。通常、録画機器の欄に「東芝レコーダー」と表示されて録画予約できるのだが、Fire TV Stick を別の HDMI スロットに挿していると「—」と表示され、録画予約が出来なくなってしまう。「録画機器」という録画先を変更するボタンも不活性状態になっていて、押しても「録画できる機器がない」と表示されてしまう。
東芝から回答を貰った
問い合わせたところ、以下の旨の回答をもらった。
- Fire TV Stick と東芝テレビで不具合が生じることは、東芝も認識してる
- 他社のテレビでも発生している可能性があり、東芝のテレビ側に問題がある訳ではない
- Fire TV Stick の発信する信号が問題かもしれない
- HDMI ケーブル間で発生するノイズが問題かもしれない
- ↑ 非科学的すぎる!
- テレビ周辺の清掃を行ってください
- ↑ なんで? 最近掃除したばかりだが?
「あくまでも東芝のテレビは悪くない」と言わんばかりの回答が返ってきた。掃除についてはもはや意味が分からない。
レグザリンクにめちゃくちゃ詳しいわけではないが、レグザリンクの正体はただの汎用的な HDMI 信号なんだから、ある程度の前方・後方互換性はあるはず。Fire TV Stick を挿すと他のレグザリンク対応機器が不具合を起こすというのは、あきらかにテレビのファームウェアに問題がある1Fire TV に問題があるのなら、そこだけサポートしなければいいだけで、ちゃんとした対応機器を巻き込んで不具合を起こすのはあるべき実装ではない。。
つまるところ「仕様」なのだろう……。まぁ、東芝サイドも数年前のテレビのファームウェアなんてアップデートしたくないだろうし。
解決策
一時的に Fire TV Stick を外す
Fire TV Stick を外すと、以前のようにレグザリンクが機能し、テレビの番組表からレコーダーへ録画予約できるようになる。挿した後時間経過でレグザリンクが機能しなくなるようなので、録画予約・視聴するときだけ Fire TV Stick を外せば問題なく使えるようになる。ちょっとめんどくさいが、確実に使えるようになる方法。
レコーダーの番組表・リモコンを使う
レグザリンクはテレビからレコーダーを操作する機能だから、テレビではなくレコーダーの番組表で録画予約をすれば録画予約自体はできる。15 秒スキップができないのも、レコーダーのリモコンを使えば解決する。そもそもレグザリンクを使用しないというアプローチは、悪くはないと思うのだが……。テレビ機器を東芝で統一する意味は無くなってしまう。
最新型テレビを買う
最新のレグザは、Android TV なのでそもそも Fire TV Stick とほぼ同等の機能がテレビ自体に内蔵されている。故に Fire TV Stick を使わなくても Prime Video や YouTube が観れる。
東芝サイドも、Android TV なレグザで同様の現象が発生するかどうかわからないそうだ (敢えて Fire TV Stick を挿すケースが少ないから?)。
- 1Fire TV に問題があるのなら、そこだけサポートしなければいいだけで、ちゃんとした対応機器を巻き込んで不具合を起こすのはあるべき実装ではない。